新型コロナ 都内の大手企業 社員の抗体検査費用 一部負担へ

新型コロナ 都内の大手企業 社員の抗体検査費用 一部負担へ
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新型コロナウイルスの第2波への備えが注目される中、東京の大手企業が社員の不安を払しょくしようと、新型コロナウイルスに感染したことがあるかなどを調べる抗体検査を、会社が費用の一部を負担して受けられる仕組みを新たに導入することになりました。
東京の準大手ゼネコン「戸田建設」は、新型コロナウイルスの第2波への備えが注目される中、新型コロナウイルスの抗体検査の検査キットを独自に海外から調達して提携する病院に提供し、希望する首都圏在住の社員や家族がこの病院で検査を受けた場合、会社が費用の一部を負担する仕組みを新たに導入することになりました。

この会社によりますと、抗体検査は医療保険の適用外のため、費用が1万円前後かかるということですが、会社が検査キットの費用分を負担することで、社員の負担が3分の1程度に抑えられるということです。

会社ではこの仕組みを今週中をめどに整えることにしていて、今後、希望者の推移などを見て全国の事業所などにも拡大するか検討することにしています。
「戸田建設」の池端裕之生産システム推進課長は「事前に行った社内調査で、多くの社員が感染に対して不安感を抱いていることがわかった。会社にとっても社員にとっても安心材料になると考えている」と話しています。
また、感染症が専門のグローバルヘルスケアクリニックの水野泰孝院長は「検査で抗体があることがわかっても感染を防げるのかはまだ分かっていない」としたうえで、「感染に対する不安を持っている人は多くいる。そうした声に応えていくために、どうすべきか社会全体で試行錯誤を続けていくべきだ」と話しています。