東京 小金井の病院 職員3人コロナ感染 患者ら18人に発熱なども

東京 小金井の病院 職員3人コロナ感染 患者ら18人に発熱なども
東京 小金井市の武蔵野中央病院で、職員3人が新型コロナウイルスに感染したほか、患者ら18人に発熱などの症状が出ていることがわかりました。
東京 小金井市の武蔵野中央病院によりますと、今月21日、精神科閉鎖病棟の職員1人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

その後、同じ病棟の担当で、濃厚接触のあった同僚の職員2人も感染していることがわかりました。保健所によりますと、この病院では、職員や患者、合わせて18人が発熱などの症状を訴えているということで、集団感染の疑いがあるとみて順次、PCR検査を進めています。

病院は院内を消毒したうえで、感染者が確認された病棟について新規の入院や退院を当面の間、休止するとともに、ほかの患者や職員の健康状態の確認を続けることにしています。

一方、内科などほかの病棟での外来診療やリハビリなどは通常どおり行っているということです。

都 「クラスター対策班」派遣を要請

東京・小金井市の武蔵野中央病院で新型コロナウイルスの集団感染の疑いが出ていることを受けて、都は、厚生労働省に対し、対策にあたる「クラスター対策班」の派遣を要請しました。対策班は、28日から病院に入っているということです。

また都は、地元の「多摩府中保健所」に調査チームを派遣して、感染経路の特定などの支援を始めました。

都によりますと、この病院の患者と職員18人のPCR検査を行っていて、28日以降、順次、結果が出るということです。

小池知事「専門家の意見も聴いて対応」

東京都の小池知事は28日、都庁で記者団に対し、「緊急事態宣言は解除されたが、それぞれの地域で『第2波』への対策をとっている。東京でも『クラスター』が疑われている病院があるが、閉鎖された空間なので、抑え込めればと思っている」と述べました。

そのうえで、「『クラスター』だとわかっているのか不明かでは全然対応が違うので、よく中身を見ていきたい」と述べ、専門家の意見も聴いて対応していく考えを示しました。

一方で、感染が再び拡大したときの対応について、小池知事は「『東京アラート』という仕組みをつくっている。そのときには『危ない』ということを伝えていくしかない」と述べました。