芸者も苦境に コロナで「お座敷」キャンセル 松山 道後温泉

芸者も苦境に コロナで「お座敷」キャンセル 松山 道後温泉
新型コロナウイルスの影響による会合の中止や、イベント自粛の動きの広がりは、夜の宴席に華を添える芸者の世界にも影を落とし、松山市内で活動する芸者の団体では、「お座敷」の予約がすべてキャンセルになるなど、苦境に立たされています。
松山市内の芸者の団体「道後湯之町検番」では、6人の芸者が所属し、道後温泉のホテルや旅館を中心に活動しています。

ところが、団体によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ことし3月後半以降、「お座敷」の予約がすべてキャンセルとなり、宴席1回当たり1人2万円以上の「お花代」と呼ばれる収入がゼロになりました。

会合の中止やイベント自粛の動きが広がり、道後温泉を訪れる宿泊客も激減したことなどが影響したもので、通常、この時期に当て込める夏場の7月以降の予約も1件も入らず、苦境に立たされています。

こうした中、団体では、若手の芸者が中心となり、過去の宴席で撮影された活動の写真をSNSに投稿したり、京都 祇園のお茶屋と連携して、テレビ会議システムを使った「オンラインお座敷」の場で踊りを披露したりして、会合などの再開後にお座敷の予約につながるよう、情報発信を強化しています。

団体の田中美帆代表は「新型コロナが収束し自粛ムードがなくなっても、お客様が道後に戻られるのは、もうしばらくかかるだろうし、そこからお座敷につながるまでには、さらに時間がかかると思う。覚悟はしているつもりだが、いつまで我慢できるか不安です」と話していました。