新型コロナの影響で加速 社会のデジタル化 整備促進を 政府

新型コロナの影響で加速 社会のデジタル化 整備促進を 政府
政府は、新型コロナウイルスの影響で、テレワークやオンライン授業などの動きが広がったことを踏まえ、あらゆる分野でデジタル化を加速させるべきだとして、誰もが利用しやすい環境整備を進めるなどとした、ことしの「知的財産推進計画」を決めました。
それによりますと、新型コロナウイルスの影響で、テレワークやオンライン授業などの動きが広がったほか、オンラインでの帰省や飲み会など、新たな形態が生まれてきていると指摘しています。

そのうえで、医療や教育、行政など、あらゆる分野でデジタル化を一気に加速させる好機だとして、データ活用に関するルールを作成し、高齢者や障害者を含め、誰もが利用しやすい環境の整備を進めるとしています。

また、収束後に再び外国人観光客を呼び込むため、日本の保健・医療の質の高さをアピールすることや、外出自粛でアニメやゲームなどの需要が高まったことを受け、日本のコンテンツの海外展開を後押しすることも盛り込んでいます。

計画は、27日夕方開かれた知的財産戦略本部の会合で決定され、安倍総理大臣は「新たな日常への模索が世界中で進む中で、時代の変化を捉えた新たな戦略を速やかに構築していく必要がある。日本発のコンテンツの流通・活用を促進する観点から著作権制度をはじめ、さまざまな制度のアップデートも急ぐべきだ」と述べました。