ナショナルトレーニングセンターなど 27日から利用再開

ナショナルトレーニングセンターなど 27日から利用再開
緊急事態宣言の解除を受けて、ナショナルトレーニングセンターなど都内にあるオリンピック・パラリンピックに向けた選手強化の拠点が、27日から利用が再開されることになりました。
来年に延期された東京大会に向けた選手強化の最前線となるナショナルトレーニングセンターなどは、緊急事態宣言を受けて利用が中止されていましたが、施設を管理するJSC=日本スポーツ振興センターは、宣言の解除を受けて27日から利用を再開すると発表しました。

利用が再開されるのは、屋内も含めた競技別の専用練習場で、宿泊施設や食堂についてはスタッフの確保や食材の調達などの準備が整いしだい再開することにしています。

一方でJSCは、利用する際には感染拡大の状況に応じて練習の内容を5段階に分けるなどした指針を設け、競技団体に感染防止策の徹底を求めており、選手たちの利用は段階的に進んでいく見通しです。

JSCは「感染拡大の防止やアスリートの安全を第一に活動を再開していき、来年の東京大会に向けた支援を充実させていきたい」としています。

各競技団体はガイドラインを作成 段階的に利用再開

緊急事態宣言の解除を受けてNTC・ナショナルトレーニングセンターの利用再開が決まったことで、それぞれの競技団体は独自の感染対策などを盛り込んだガイドラインを作成し段階を追って利用を進めることにしています。

このうち競泳は、東京オリンピックの代表に内定している瀬戸大也選手などがNTCを拠点に練習を行ってきました。

すでに、最初は利用者をおよそ20人程度のトップ選手に絞ることや1レーンにつき1人の利用とすること更衣室など共有部分はソーシャルディスタンスを徹底することなどとするガイドラインを提出していて、段階的に利用を再開するとしています。

陸上は、28日からトラックの利用が再開されることになりました。

最初は午前と午後に分け利用の定員をそれぞれトップ選手20人までとし、コーチを伴わないことなどをガイドラインに盛り込みました。

男子短距離の飯塚翔太選手などが利用を申請してきているということです。

またバドミントンは、NTCの利用の条件が段階的に緩和されていくことを踏まえ、代表選手たちがコートを使って本格的な練習ができるようになる来月中旬以降に代表合宿を行う計画です。