口元が分かる透明マスクを製作 耳の不自由な人たちの声受け

口元が分かる透明マスクを製作 耳の不自由な人たちの声受け
新型コロナウイルスの影響でマスクの着用が定着する中、口元が覆われていて会話の内容を理解しづらくなったという耳の不自由な人たちの声を受けて鳥取県米子市のNPO法人が口元や表情が分かる透明なマスクを製作しています。
このマスクは耳の不自由な人どうしの交流の場を提供している米子市のNPO法人「西部ろうあ仲間サロン会」が製作していて、26日は7人が作業に参加しました。

はじめに透明な樹脂のシートを型紙に沿ってハサミで切り抜いてから口元を覆う形に整え、耳にかけるひもを取り付けていました。

マスクは息で曇らないようあごとの間に隙間が設けられいるほか、樹脂で作られているため消毒すれば繰り返し使うことができ、フェイスシールドより小さく持ち運びしやすいのが特徴です。

透明のマスクは新型コロナウイルスの影響でマスクの着用が定着する中、耳の不自由な人が手話でやり取りする際に相手の口元の動きや表情が見えずコミュニケーションを取りづらいという声を受けて作られました。

団体では、今月中に350枚製作し、県内のろう学校や手話通訳者に寄付することにしています。

自身も聴覚に障害がある団体の森田忠正理事長は、「表情や口の動きが本当によく分かるので、聴覚障害者だけでなく、学校の先生や役場の窓口の方にも使ってほしい」と話していました。