3週間ごと感染状況など評価 段階的緩和へ 緊急事態宣言解除

3週間ごと感染状況など評価 段階的緩和へ 緊急事態宣言解除
政府は25日、緊急事態宣言を全国で解除しました。今後おおむね3週間ごとに、地域の感染状況などを評価しながら外出自粛などを段階的に緩和し、社会経済の活動レベルを引き上げていく方針です。
新型コロナウイルスの感染拡大で先月7日から出されていた緊急事態宣言は25日、残る東京など首都圏の1都3県と北海道で解除され、安倍総理大臣が全国の解除宣言を行いました。

安倍総理大臣は「コロナの時代の『新たな日常』をつくり上げていく。緊急事態宣言の解除後も、感染拡大のリスクをゼロにすることはできない」と述べ、感染拡大を予防する「新しい生活様式」を定着させるよう呼びかけました。

政府はおおむね3週間ごとに地域の感染状況や感染拡大のリスクを評価しながら、外出自粛やイベントの開催制限などを段階的に緩和し、社会経済の活動レベルを引き上げていく方針です。

▼外出については
▽今月中は都道府県をまたぐ不要不急の移動は避け、
▽来月1日からは、自粛を、25日宣言を解除した東京など首都圏の1都3県や北海道への移動にとどめ、
▽19日からは移動制限は求めないとしています。
▼コンサートや展示会などのイベントは入場者数に上限を設けて開催を容認し、段階的に規模の拡大を図るとしています。

▼プロ野球やJリーグなどのプロスポーツも来月19日以降に無観客での開催からはじめ、段階的に入場者の上限を引き上げるとしています。
そのうえで、8月1日をめどに、イベントの規模にかかわらず収容人数の半分程度以内であれば開催を認めるとしています。
▼カラオケやスポーツジムは、来月1日から利用者数の管理などをしたうえで営業の再開を認める一方、
▼接待を伴う飲食業やライブハウスは当面、専門家と感染防止策を検討するとして、再開は来月19日以降、防止策を徹底したうえで認める方針です。

政府は感染が再び拡大する場合に備え、医療提供体制や検査体制の強化などに取り組み、感染拡大の防止と社会経済活動の再開を両立させたい考えです。