段階的緩和とは… 外出 イベント ライブハウス 政府が目安公表

段階的緩和とは… 外出 イベント ライブハウス 政府が目安公表
緊急事態宣言の解除を受けて、政府は「基本的対処方針」に基づいて、社会経済活動の再開に向けた都道府県の対応の目安を取りまとめました。対応の目安では、地域の感染状況や感染拡大のリスクを評価するには3週間程度が必要だとして、期間を分けて外出の自粛やイベントの開催制限などを段階的に緩和するとしています。

外出

今月中は、不要不急の都道府県をまたぐ移動は引き続き避けるよう求めています。

来月1日からは、25日に宣言を解除した東京など首都圏の1都3県や北海道への移動は慎重に行うよう求めていて、19日からは全国で容認する方向です。

コンサートや展示会などイベント

25日から、入場者数に上限を設けたうえで開催を容認するとしています。

入場者数の上限は、
▽屋内で100人、
▽屋外で200人、
▽または収容人数の半分程度以内の、いずれか少ないほうとしています。

来月19日以降は入場者の上限を、
▽屋内・屋外ともに1000人、
▽または収容人数の半分程度以内の、いずれか少ないほうに引き上げます。

プロ野球やJリーグなどのプロスポーツの試合は、来月19日以降に、感染予防策を講じることを前提に無観客で開催するよう求めています。

さらに7月10日からは、
▽入場者の上限を5000人、
▽または収容人数の半分程度以内の、いずれか少ないほうにまで拡大させるとしています。

このあと8月1日をめどに、収容人数の半分程度以内の人数であれば、イベントの規模にかかわらず開催を認めるとしています。

カラオケ スポーツジム

来月1日から、利用者数の管理などを行ったうえで再開を認めるとしています。

接待伴う飲食業 ライブハウス

当面、専門家と感染防止策を検討するとしています。

そのうえで、来月19日以降は感染防止策を徹底したうえで営業の再開を認めることにしています。

西村経済再生相「区切りだが油断せず感染防止を」

西村経済再生担当大臣は記者会見で「宣言の解除は早すぎるという声があることも承知しているが、暮らしや経済を守ることも大切だ。解除によって新型コロナウイルスとの闘いは1つの区切りを迎えるが、感染リスクがゼロになるわけではない。決して油断することなく感染防止策をしっかり講じてもらいたい」と述べました。

そのうえで緊急事態宣言の再指定について「再指定はしたくないし二度とこういう事態は避けたいが、大きな流行が起こりかけた時はしっかり判断し、大きな波にならないようより厳しい基準で再指定していく」と述べました。

また、深刻な影響を受けている観光や飲食、イベント事業などを対象にした消費喚
起策について、7月下旬から段階的に実施する考えを示し、「割引やクーポンは何回でも繰り返し利用できる。経済産業省がきょうから準備に入ったので、しかるべきタイミングで利用してもらいたい」と呼びかけました。

一方、新型コロナウイルス対策の特別措置法について「国会では『強制力を伴わず不十分だ』という指摘もあった。さまざまな課題があると認識しているので、落ち着いた段階でさまざまな検討を加えていきたい」と述べました。