宣言解除でも「年内いっぱい厳しい」北海道 洞爺湖温泉 コロナ

宣言解除でも「年内いっぱい厳しい」北海道 洞爺湖温泉 コロナ
緊急事態宣言の解除について、北海道有数の温泉街、洞爺湖温泉がある洞爺湖町では、「しばらく観光客は戻らず、ことしいっぱいは厳しい状況が続く」といった声が聞かれました。
外国人にも人気がある洞爺湖温泉は、25日も閑散としていて、多くのホテルでは休館が続いています。

湖畔の貸しボート店では、ことしも大型連休前から営業を始めましたが、訪れる客はほとんどいないということで、モータボートなどは使われないまま、陸に置かれていました。

スタッフの毛利美枝子さんは「開店休業の状態です。緊急事態宣言が解除されてもそれほど多くの人は来ないのではないでしょうか。ことしいっぱいは厳しいと思います」と話していました。

また、依田信之さんが経営する旅館では、ここ数年、中国や台湾などからの観光客が多く訪れていましたが、今は外国人の宿泊予約はありません。

また、小中学校の修学旅行が中止されたため、バスの運転手などからも宿泊キャンセルの連絡が相次いでいるということです。

依田さんは緊急事態宣言の解除について、「すごくありがたい」と話す一方、「いつお客さんが戻ってくるのかわからない。おいしい料理と温泉を守りながら頑張ってやっていくしかない」と話していました。