日本相撲協会 宣言解除も不要不急の外出禁止など各部屋に通達

日本相撲協会 宣言解除も不要不急の外出禁止など各部屋に通達
日本相撲協会は、緊急事態宣言が解除されたあとも引き続き、不要不急の外出禁止や感染予防対策の徹底を求める通達を各部屋に出しました。
日本相撲協会は、今月22日、執行部の会議を開き緊急事態宣言後の協会員の行動について検討し各部屋に通達を出しました。

それによりますと協会員の健康と安全管理のため、不要不急の外出の禁止や体温管理など、感染予防策の徹底を継続することを求めています。

さらに、稽古の内容について、ぶつかり稽古など力士どうしの接触を伴う稽古については、各師匠の判断で行うとし、他の部屋への出稽古については引き続き、禁止するとしています。

相撲協会の芝田山広報部長は「緊急事態宣言が解除されても、相撲協会は今の状況を続けて行く。新型コロナウイルスがなくなったわけではないし、ワクチンができましたよということでもない。不要不急の外出は避けて自粛を続けて行こうということだ」と話しました。

そのうえで、7月に東京で行われる予定の本場所の開催に向け、出稽古の禁止など厳しい状況が続くことについて「7月の始めには何とか出稽古が解禁になればいいが、今のところはまだまだ難しい状況だ。宣言が解除されたからいいだろうとはならない」との見通しを示しました。

一方、力士会の会長を務める横綱・鶴竜は、相撲協会を通じて「7月場所でよい相撲を取れるように力士として、引き続きよい準備をするだけです。7月場所は皆さんに元気な姿を見てもらいたいです。ウイルスは目に見えないものなので、予防を徹底して手洗い、うがい、消毒を継続して行います」とコメントしました。

また、先月、第3子となる次女が産まれたことを明らかにしたうえで近況については「子どもたちと一緒に遊んだり、下の子にはミルクをあげたりして過ごしている。7月場所に向けて、自分のペースで徐々にやっていく」とコメントしています。