中国 上海の日本人学校 約4か月ぶり授業再開 新型コロナ影響

中国 上海の日本人学校 約4か月ぶり授業再開 新型コロナ影響
新型コロナウイルスの影響で休校が続いていた中国 上海にある日本人学校は、25日から段階的に授業を再開することになり、海外で唯一、設けられている高等部の生徒たちが、およそ4か月ぶりに登校しました。
中国 上海にある小中高校生が通う日本人学校は、新型コロナウイルスの影響で、ことし1月から休校が続いていましたが、当局の許可が得られ、およそ4か月ぶりに25日から段階的に授業を再開することになりました。

25日は、海外の日本人学校で、唯一、設けられている高等部の生徒およそ50人が登校し、校門で、一人一人「サーモグラフィー」で発熱がないかを確認したうえで教室に入りました。
そして、生徒たちは、クラスメートとの久しぶりの再会を喜んでいました。

上海には、小中高校生が通う3つの日本人学校がありますが、多くの児童や生徒が日本に一時帰国したあと、中国政府による入国制限で中国に戻れない状況が続いていて、登校を希望するおよそ1700人の6割が、現在、日本にいるということです。

高等部も、多くの生徒が帰国したままで、25日は教室で、オンライン会議システムを使って日本にいる生徒とつないでホームルームが行われました。

上海の日本人学校は、感染予防策をとったうえで、今後、段階的に授業を再開させる予定ですが、日本にいる児童や生徒のためにオンラインでの授業も行っていくことにしています。

生徒「日常に戻れた安心感が大きい」

上海日本人学校、高等部3年生の青山紅葉さんは、「4か月ぶりの再開で、うれしさもありますが、日常に戻れた安心感が大きいです。まだ、日本にいる子もいるのでもう少しして、みんなに会えるのを楽しみにしています」と話していました。

また、同じく高等部3年生の小松廣美さんは「ことし受験を控えている身としては、環境が変わって授業が受けられず不安もあったのですが、これも大切な経験なので、自分の足りない部分を補って受験に臨みたいです」と話していました。