広島 原爆資料館3か月ぶり再開へ 緊急事態宣言の全面解除受け

広島 原爆資料館3か月ぶり再開へ 緊急事態宣言の全面解除受け
新型コロナウイルスの影響で、ことし2月から臨時休館となっている広島市の原爆資料館は、国の緊急事態宣言の全面的な解除を受けて、およそ3か月ぶりに来月1日から再開されることになりました。
広島市の原爆資料館は、新型コロナウイルスの影響で、ことし2月末から臨時休館となったあと、感染拡大とともに何度も休館の期間が延長され、再開できない状態が続いてきました。

広島市の松井市長は25日の記者会見で、原爆資料館について、国の緊急事態宣言の全面的な解除を受けて、およそ3か月ぶりに、来月1日から再開させる方針を明らかにしました。

再開にあたっては、感染防止策として密接や密集を避けるために、1時間当たりの来館者を制限し、かわりに開館時間を延長することなどを検討しているということです。

また、被爆75年となることし8月6日の平和記念式典については、規模の大幅な縮小を検討していますが、松井市長は緊急事態宣言の全面解除後に国から示される感染症対策への考え方などを踏まえ、来月上旬までには、具体的な在り方を決めたいという考えを示しました。

松井市長は「式典の規模を縮小するとしても被爆者や遺族の参列は欠かせず、県外からも招待することになると考えている」と述べました。