米 ブラジル訪問の外国人 入国受け入れ停止 コロナ感染拡大で

米 ブラジル訪問の外国人 入国受け入れ停止 コロナ感染拡大で
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南米のブラジルでは、新型コロナウイルスの感染者数が34万人を上回るなど感染が急速に広がっていて、アメリカ政府は、ブラジルを訪れた外国人の入国の受け入れを停止すると発表し、警戒を強めています。
ブラジルでは、新型コロナウイルスへの感染が確認された人は24日時点で34万7000人を超え、死者は、このところ1日におよそ1000人増えていて、合わせておよそ2万2000人にのぼっています。

とりわけ、都市部で貧しい人たちが密集して暮らす地区を中心に感染が急速に広がっていますが、ボルソナロ大統領は、人々の生活が立ち行かなくなるとして経済活動を再開させる方針を打ち出しています。

こうした事態を受けて、アメリカ政府は24日、ブラジルを2週間以内に訪れたことがある外国人の入国の受け入れを一時的に停止すると発表しました。この措置はアメリカ東部時間の28日から適用され、アメリカ国民やその家族などは対象になりません。

ホワイトハウスのマケナニー報道官は発表の中で、「今回の措置はブラジルを訪れた外国人が感染源になることを防ぐためだ」と説明し、ブラジルでの感染拡大への警戒を強めています。

トランプ政権はこれまでに、中国やイラン、ヨーロッパ各国から入国する外国人に対して、同様の措置をとっています。

また日本政府は4月3日から、ブラジルに2週間以内に滞在した外国人について、入国を拒否する措置をとっています。