成田空港 中国産マスクなど輸入増加 4月の輸入額 過去最大に

成田空港 中国産マスクなど輸入増加 4月の輸入額 過去最大に
成田空港での先月の貿易は、輸出額が2か月連続で減少する一方、輸入額は中国産のマスクなどが大幅に増えたことで、4月としては過去最大となり、新型コロナウイルスの影響が現れた結果となりました。
東京税関によりますと、先月の成田空港の輸出額は、アメリカ向けの医療用器具や中国向けの化粧品などが減少したことで、去年の同じ月と比べて13.3%減少し、7500億円余りにとどまりました。

一方で、輸入額は1兆600億円近くと0.8%増え、4月としては昭和54年以降で過去最大となりました。

このうち、マスクなどの輸入はおよそ150億円と、去年の同じ月と比べて6倍近くになり、中でも香港やマカオを含む中国産のものは20倍ほどに急増しました。

新型コロナウイルスの影響で、成田空港では3月以降、旅客機の貨物室などを使ったマスクなどの輸入が行われていることから、東京税関成田税関支署はこうした影響が現れているとみています。

東京税関成田税関支署は「経済活動は各国で再開しており、今後も航空貨物の状況を注視していきたい」と話していました。