中国 ネット通販大手アリババ 「巣ごもり消費」で売り上げ増

中国 ネット通販大手アリババ 「巣ごもり消費」で売り上げ増
中国のネット通販最大手のアリババグループは、ことし3月までの3か月間の決算を発表し、いわゆる「巣ごもり消費」でネット通販事業が伸びたことなどから、売り上げは前の年の同じ時期より22%増加したとしています。
中国のネット通販最大手、アリババグループは22日、ことし3月までの3か月間の決算を発表し、売り上げは前の年の同じ時期に比べて22%増えて、1143億人民元、日本円で1兆7000億円余りでした。

いわゆる「巣ごもり消費」で、ネット通販事業が伸びたことや、スマホを使った中継販売「ライブコマース」に参入する店舗が相次いだことなどが主な要因です。

アリババグループの張勇CEOは「新型コロナウイルスは消費者や企業の行動を根本から変えていて、デジタル化は今後のすう勢だ」と強調しました。

このほか、中国のSNS「ウィーチャット」や、スマホ決済事業などを運営する「テンセント」も今月13日に発表した、ことし3月までの3か月間の決算で売り上げが前の年の同じ時期より26%増えて1080億人民元、日本円で1兆6000億円余りでした。

これはオンラインゲームの利用や、ネット広告の収入が増えたことが主な要因となっていて、中国経済が低迷する中で大手のIT企業は堅調な業績となっています。