「火を付けるぞ」営業の飲食店脅した疑い 豊島区職員を逮捕

「火を付けるぞ」営業の飲食店脅した疑い 豊島区職員を逮捕
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて、短縮営業をしていた都内の飲食店に対し「火を付けるぞ」と脅したとして豊島区役所の職員が威力業務妨害の疑いで逮捕されました。営業を続ける店を非難する“自粛警察”と呼ばれる行為とみられ、警視庁が詳しく調べています。
警視庁によりますと、先月14日、東京 豊島区南大塚にある飲食店2店舗に、「営業するな!火付けるぞ!」と書かれた段ボールを貼り付けて脅したとして、豊島区役所の63歳の職員を威力業務妨害の疑いで逮捕しました。

これらの店は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて、短縮営業をしていましたが、一時、営業を休止せざるを得なくなりました。

警視庁は、防犯カメラの捜査などから特定したということで、調べに対し、この職員は「感染者が増えていた恐怖から、間違った正義感を持ってやってしまった」と説明しているということです。

この職員は容疑を認めたことなどから、22日釈放され、警視庁は任意で捜査を進めています。

新型コロナウイルスをめぐって自粛要請が続く中、ネット上では営業を続ける店などを非難する“自粛警察”と呼ばれる行為が相次いでいて、警視庁は被害の実態を調べています。

豊島区長「綱紀粛正を徹底」

豊島区の高野之夫区長は「事実関係を確認し、厳正に対処するとともに、職員の綱紀粛正を徹底し再発防止に取り組みます」というコメントを出しました。