大阪 宣言解除でデパートに長い列 クラブは「営業認めて」

大阪 宣言解除でデパートに長い列 クラブは「営業認めて」
緊急事態宣言が解除されてから一夜明けた22日、商業地の大阪 梅田では、すでに営業を再開しているデパートに多くの人が買い物に訪れていました。
阪急うめだ本店には午前11時の開店を待つ人たちが長い列を作っていました。

奈良県から来たという70代の女性は「緊急事態宣言が出てからなるべく外出は控えていたので、デパートに来るのはおよそ2か月ぶりです。外出が好きなので宣言が解除されたことは率直にうれしいですが、マスクを常時身につけるなど感染予防には注意しています」と話していました。

京都府に住む50代の契約社員の女性は「やっと緊急事態宣言が解除されて安心です。外出する人が増えて街にも活気が出てきて、いつもどおりの生活に戻りつつありますが、感染は心配なので手洗いやうがいなどの対策を続けています」と話していました。

再開したアルバイトのために梅田に来たという20歳の男子大学生は「友人たちはアルバイトが無くなってしまったので、みんな生活が苦しいといっています。きょうも電車の中が混んでいて、急に外出する人が増えて感染が再び広がらないのか不安も感じています」と話していました。

休業要請続くクラブ 「短時間でも営業認めて」

大阪府が、接待を伴う飲食店への休業要請の解除を見送ったことについて、大阪を代表する繁華街「北新地」では、短時間でも営業を認めてほしいという声が聞かれました。

北新地の老舗クラブ「クラブ山名」の経営者、山名和枝さんは50年以上、店を経営していますが、感染拡大の影響で先月1日から店を休業しています。

店の入り口に消毒液を置いたり換気の回数を増やしたりするなどの感染防止対策を取って営業再開を目指していますが、大阪府は、接待を伴う飲食店への休業要請の解除を見送りました。

山名さんは「この店でしか働いていないスタッフは収入がなくて厳しい状況になっています。事態が収束してきているのであれば、一日でも早く、短時間でもいいので営業を認めてもらえればありがたいです」と話していました。