休校で不要の給食用コメを大学に 新型コロナで困窮の学生支援

休校で不要の給食用コメを大学に 新型コロナで困窮の学生支援
新型コロナウイルスの影響で、アルバイトができないことなどから、経済的に困窮している学生を支援しようと、小中学校の臨時休校で使われない給食用のコメが22日、東京都立大学に贈られました。
この取り組みは公益財団法人の「東京都学校給食会」が行い、22日午前、食材を載せたトラックなどが東京 八王子市にある東京都立大学のキャンパスに到着しました。

大学に贈られたのは、小中学校の臨時休校で使われなかった給食用の食材で、1袋2.5キロのコメおよそ600袋と、1袋2キロの薄力粉530袋です。

東京都立大学では、新型コロナウイルスの影響でアルバイトができなかったり親の収入が減ったりして、経済的に困窮している学生から授業料の減免や奨学金に関する相談が増えているということです。

大学側では授業料の減免の受け付け期間を延長するなどの対応をとっているということで、今回、贈られた食材は希望する学生に配ることにしています。

東京都立大学の清水敏久副学長は「いろいろな経済状況の学生がいるのでありがたいです。学生には、しっかり食べて心身ともに健康を維持してほしい」と話していました。

食材を贈った東京都学校給食会の伊藤彰彦理事長は「主食のコメを食べて、コロナに負けないように強い気持ちで、明るい大学生活を送ってほしいです」と話しています。