抗体検査 6月初旬から東京・大阪・宮城の3都府県で実施

抗体検査 6月初旬から東京・大阪・宮城の3都府県で実施
新型コロナウイルスに感染したことがあるかを調べる抗体検査について、厚生労働省は来月初旬から東京・大阪・宮城の3都府県で20歳以上の男女を対象に1万人規模で実施することを明らかにしました。
抗体検査はウイルスなどに感染すると作られる「抗体」と呼ばれるたんぱく質が、血液中にあるかどうか調べるもので、感染経験の有無がわかります。

厚生労働省は来月初旬から人口が一定規模ある地域のうち、10万人当たりの感染者数が最も多い東京と大阪、最も少ない宮城の3都府県で、合わせて1万人規模の大規模な抗体検査を実施します。

20歳以上の男女の中から年齢や性別の構成比率を踏まえて無作為に抽出し、同意を得たうえで3都府県でそれぞれ3000人余りを対象に、抗体をどのくらい保有しているのか検査し、地域での感染状況の広がりなどを調べることにしています。

一方、新型コロナウイルスについては抗体があっても、どれだけ感染を防げるのかまだ分かっていないほか、検査の精度にも課題があると指摘されています。

加藤厚生労働大臣は閣議後の会見で「社会全体としての免疫の獲得状況を確認し、今後の感染防止対策に活用したい」と述べました。