アメリカ 在宅勤務中 3人に1人が飲酒傾向 新型コロナ

アメリカ 在宅勤務中 3人に1人が飲酒傾向 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務を余儀なくされる人が増える中、アメリカの調査では、回答した人の3人に1人が、在宅勤務中に飲酒する傾向にあると答えていることがわかりました。専門家は、ストレスなどからアルコールに依存しないよう、人との交流や運動することを心がけるよう呼びかけています。
この調査は、アメリカでアルコールや薬物などの依存症の人たちを支援しているアメリカ依存症センターが、在宅勤務をしている全米3000人を対象にことし3月に行ったものです。

それによりますと、回答した人の32%にあたる3人に1人が、外出制限や都市封鎖などで在宅で勤務しているとき、飲酒する傾向にあると答えていることがわかりました。

仕事中の飲酒率が最も高かったのは、
▽ハワイ州で67%、
次いで、
▽東部ロードアイランド州で60%、
▽南部バージニア州や東部ニューハンプシャー州でも50%と半数にのぼりました。

一方、飲酒率が最も低かったのは、南部アーカンソー州の8%でした。

飲酒してしまう理由については、
▼自宅にいると監視の目がないためとか、
▼思うように外出できずストレスがたまるため、などという声が多く寄せられたということです。

また、在宅勤務中に最も飲まれているアルコールの種類はビールで、回答した人の22%がアルコールを買いだめしていると答えたということです。

調査を担当したアメリカ依存症センターのマーク・カラルコ医師は、「調査結果はすでに深刻だが、これまでの診療経験から実際にはもっと多くの人が飲酒しているのではないかと感じている」としたうえで、ストレスや不安からアルコールに依存しないよう、意識的に人と交流したり、日々の運動を習慣づけたりするよう呼びかけています。