コロナ「節度持った取材報道に努める」 新聞協会と民放連声明

コロナ「節度持った取材報道に努める」 新聞協会と民放連声明
新型コロナウイルスの感染拡大で感染者や医療従事者への差別や偏見が問題となっていることについて、日本新聞協会と民放連=日本民間放送連盟は「ウイルスの特性を分かりやすく伝え、センセーショナルな報道にならないよう、節度を持った取材と報道に努めていく」などとする共同声明を発表しました。
日本新聞協会と日本民間放送連盟は、専門家と意見交換を行ったうえで「新型コロナウイルス感染症の差別・偏見問題に関する共同声明」をまとめました。

声明では「感染者については、インターネット上で実名を暴こうとされたり、デマが拡散されたりするなどの人権侵害の事例が生じている。医療従事者に関しては、心ない発言などで傷つけられるケースが起きている」と指摘しています。

そのうえで、「こうした差別・偏見、中傷は決して許されず、ウイルスの特性を分かりやすく伝え、センセーショナルな報道にならないよう、節度を持った取材と報道に努めていく。感染者に関する公表や報道のあり方についても、社会にとって有用な情報をプライバシーを侵害しない範囲で提供するという観点から議論を深めていく」などとしています。