感染者なしの岩手県で出雲大社のお札装って販売 男逮捕

感染者なしの岩手県で出雲大社のお札装って販売 男逮捕
岩手県では新型コロナウイルスの感染者が、全国で唯一確認されていません。その岩手県で「出雲」と書かれたお札を訪問販売していた青森県の男が、販売の際に法律で定められた書面を手渡していなかったとして逮捕されました。警察は新型コロナウイルスへの不安につけこみ、出雲大社のお札を装って販売していた可能性もあるとみて調べています。
逮捕されたのは青森県南部町の農業、沖田茂容疑者(64)です。

警察の調べによりますと、先月上旬、岩手県大槌町の50代の男性と70代の女性の自宅を訪問し、「出雲」などと書かれたお札を2枚1000円で販売した際、法律で定められたクーリングオフの説明書類を交付しなかったとして、特定商取引法違反の疑いが持たれています。

調べに対し、容疑を認めているということです。

警察によりますと、沖田容疑者は「出雲の神様です」と言ってお札を販売し、購入した2人は「新型コロナウイルスの感染が不安で、御利益があると思って買った」と話しているということですが、お札は島根県の出雲大社とは関係のないものだということです。

沖田容疑者の自宅からは数百枚のお札が見つかっていて、警察は、新型コロナウイルスへの不安につけこみ、出雲大社のお札を装って販売していた可能性もあるとみて調べています。