新型コロナ 途上国や新興国での感染拡大に危機感 WHO事務局長

新型コロナ 途上国や新興国での感染拡大に危機感 WHO事務局長
新型コロナウイルスの感染者数が世界全体で500万人に迫る中、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は20日、定例の記者会見で、この1日で10万人以上の感染者が新たに確認されたとしたうえで、発展途上国や新興国での増加に強い懸念を示し、必要な医療物資が届けられるよう支援していく考えを示しました。
WHOのテドロス事務局長は20日、定例の記者会見で「過去24時間に10万6000人の感染者が新たに確認され、これまでで最も多くなった」と述べました。

そのうえで「収入の低い、あるいは中程度の国々での感染者数の増加を非常に懸念している」と述べ、途上国や新興国での感染拡大に強い危機感を示しました。

WHOによりますと、この1日で新たに確認された感染者が最も多かったのはアメリカで、次いで、ブラジル、ロシアとなっています。

また、ヨーロッパでは感染拡大がピークを過ぎる一方、南アメリカなどで増加の傾向が見られます。

テドロス事務局長は「パンデミックが終息するまでの道のりは長い」と述べ、医療従事者などに必要な医療物資が届けられるよう、各国を支援していく考えを強調しました。