イタリア ギリシャ 観光シーズンに向け空の便を段階的に再開へ

イタリア ギリシャ 観光シーズンに向け空の便を段階的に再開へ
ヨーロッパでは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて移動を大幅に制限してきましたが、イタリアやギリシャが来月以降空の便を段階的に再開させる方針を明らかにするなど夏の観光シーズンに観光業の立て直しを目指しています。
ギリシャのミツォタキス首相は20日、テレビ演説を行い、新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられているとして夏の観光シーズンに合わせて、7月1日から海外とクレタ島などの観光地とを結ぶ直行便の再開を認めると発表しました。

また、直行便の再開に先立ち来月15日からは観光客向けの宿泊施設の営業も許可するとしています。

ミツォタキス首相は「感染予防策はとるがそれがギリシャの輝く太陽と美しい自然を損ねることはない」と述べてギリシャへの訪問を呼びかけました。

また、イタリアもディミケーリ交通相が20日、ツイッターで「来月3日からすべての空港は再開できる」と述べて、ことし3月中旬から一部を除き閉鎖している空港を再開させる方針を明らかにしました。

ヨーロッパ各国は重要な産業である観光業が深刻な打撃を受けていて、毎年多くの人が出かける夏のバカンスに合わせて立て直しを目指していますが、感染のいわゆる「第2波」を抑えられるかが課題となります。