空手 東京五輪の代表選考に関わる国際大会 来年開催へ

空手 東京五輪の代表選考に関わる国際大会 来年開催へ
世界空手連盟は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でいったん中止を決めた東京オリンピックの代表選考に関わる国際大会について、来年の開催を決定したことが関係者への取材でわかりました。
東京オリンピックの新競技空手は、「形」と「組手」で男女合わせて8つの種目があり、各種目には、それぞれ10人が出場可能です。

このうち5人については、▽開催国枠の日本選手が1人、▽各国と地域の4人がオリンピック選考用の世界ランキングの上位から選ばれます。▽残りの5人については、代表を選考するトーナメントや大陸代表枠、IOCなどからの推薦で決まります。

ことし3月、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国際大会が中止され、選考用のランキングのポイントを獲得できる大会がなくなりました。

この事態を受けて世界空手連盟は急きょ代表選考の方法を変更し3月1日に発表されたオリンピック選考用のランキングをもって、各種目の5人、合わせて40人の内定選手をいったん先行して決めました。

ところが、東京オリンピックが来年に延期されたため、連盟は、改めて代表の選考方法について協議を進めていました。

こうした中、連盟は、「選考の公平性を保つためだ」としてIOCの同意を得た上で、中止となった▽モロッコでの国際大会と▽ヨーロッパ選手権の2つの大会を東京オリンピックの代表選考に関わる大会として、来年の開催を決定したことが関係者への取材でわかりました。

世界空手連盟によりますと開催が決まった国際大会でオリンピック出場に必要なポイントを再び獲得できることになり、結果次第では、日本を含む国と地域の合わせて40人の内定選手の一部が入れ代わる可能性が出てきました。