ペットの犬やネコ マスクやガーゼなどの誤飲に注意!

ペットの犬やネコ マスクやガーゼなどの誤飲に注意!
新型コロナウイルスの影響は家庭で飼われるペットにまで及んでいます。散歩中の犬が路上に捨てられたマスクを誤って飲み込んでしまったり、自宅でマスクを作っている時にネコが縫い針などを飲み込んでしまったりするケースが相次いでいるとして、獣医師が注意を呼びかけています。
「新しいパターンとして、自宅内のマスクではなく、散歩道に落ちていたマスクの誤食例が出ました。散歩に行く際は外の道、公園などでも注意して下さい」

こうツイッターに投稿したのは埼玉県熊谷市にある「熊谷夜間救急動物病院」の小吹貴之院長です。

小吹院長によりますと、ペットの犬やネコがマスクを誤って飲み込むケースはこれまでほとんど無かったものの、新型コロナウイルスの感染が各地に広がってから、マスクやガーゼの誤飲による受診が3件相次いだといいます。

いずれも吐き出させる処置をとって取り出しましたが、飼い主がペットの異常に気付かずにいると腸閉塞を引き起こすおそれがあるそうです。
小吹さんは「マスクにはにおいが付いていますし、飼い主が『だめ!』と言うと、犬はかえってうれしくなり、飲み込んでしまうことがあります。マスクやガーゼなどはペットのとどかない場所に置いたり、ふた付きのゴミ箱に捨てたりしてほしいです。マスクに限らず、捨てられたごみを誤って口にするケースはとても多いので注意してほしい」と話しています。
自宅でマスクを作る際の注意を呼びかけているのは沖縄県獣医師会です。県獣医師会に所属する動物病院では先月から今月にかけて、縫い針や糸を飲み込んだり、足に針が刺さったりしたケースが合わせて9件発生し、なかには、異物が小腸に達するなどしたため手術を受けたペットもいたということです。

県獣医師会の工藤俊一会長は「ウイルスに感染した動物への対応や飼い主が感染した場合の預かりなどが増えると予想していましたが、全く違った形で影響が出て驚いています。ペットが異物を飲んだ場合はすぐに吐けばいいのですが、吐かない場合には病院で薬を使えます。飼い主に心当たりが無い場合でも、何度もペットがおう吐する症状が出たら腸閉塞が疑われるのですぐに病院に相談してほしい」と話しています。