各地の高野連 独自の大会開催を模索へ 夏の全国高校野球中止

各地の高野連 独自の大会開催を模索へ 夏の全国高校野球中止
夏の全国高校野球が中止になったことを受け、各地の高野連は今後、3年生の野球部員にとって集大成となる場を用意するため、都道府県独自の大会の開催を模索することになります。
日本高野連などは20日、夏の全国高校野球の中止に合わせて予選としての地方大会も中止し、今後、都道府県独自の大会を開催するかどうかは各地の高野連に判断が委ねられることになりました。

新型コロナウイルスの感染が拡大したことを受けて、一部の高野連では、すでに夏の甲子園が中止された場合に備え、高校生活最後の公式戦としての大会を実施しようと検討を進めてきました。

この中では、夏の甲子園の中止で代表校を決める必要がなくなることを想定して7月から8月までの土日を使って大会を行う案のほか、トーナメントではなくすべての参加校が1試合だけ戦うなどのアイデアが出ているということです。

しかし熱中症やけがを防ぐためには、1か月程度の練習期間が必要で、部活動が再開されなければ、大会の開催は厳しいという意見もあります。

また大会を無観客で開催した場合に、運営の財源となる入場料収入がなくなるなど、さまざまな課題があります。

こうした状況を踏まえて、日本高野連は今後、財政的な支援や運営のアドバイスを行う方針で各地の高野連で独自の大会の開催を模索する動きが加速しそうです。