欧州 新車販売台数が激減 日本の自動車メーカーも打撃

欧州 新車販売台数が激減 日本の自動車メーカーも打撃
ヨーロッパでは、新型コロナウイルスの感染拡大によって外出や経済活動が制限された影響で、先月の新車販売台数が去年より8割近く落ち込み、日本の自動車メーカーも大きな打撃を受けています。
業界団体のまとめによりますとEU=ヨーロッパ連合の加盟国やイギリスなどをあわせたヨーロッパ市場では、先月の新車販売台数が去年の同じ月と比べて78.3%減少し、29万2182台にとどまりました。

国別では、イタリアとイギリスがいずれも97%を超える落ち込みとなったほか、フランスが88%余り、最大市場のドイツが61%余り減少しました。

日本メーカーも大きな打撃を受け、ヨーロッパ市場での先月の販売台数の減少率は、ホンダが88.5%、日産自動車が86.2%、マツダが82.6%、トヨタ自動車が79.6%、三菱自動車工業が65.9%で、三菱自動車以外は市場全体の平均を超える落ち込みとなってシェアを落とす結果になりました。

ヨーロッパでは、制限を緩和する動きが始まり、自動車の販売店も営業を再開しつつありますが、需要がもとに戻るまでにはまだ時間がかかると見込まれていて、日本メーカーにとって厳しい経営環境が続きそうです。