三菱自動車 ことし3月期決算 257億円の赤字 新型コロナ影響

三菱自動車 ことし3月期決算 257億円の赤字 新型コロナ影響
三菱自動車工業のことし3月期の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界的に車の販売が大幅に減少したことから、最終的な損益が257億円の赤字となりました。
三菱自動車が発表したことし3月までの1年間の決算は、売り上げが前の年よりも9.7%少ない2兆2702億円で、最終的な損益は前の年の1328億円の黒字から257億円の赤字に転落しました。

最終赤字になるのは3年ぶりです。

これは欧米を中心に販売不振となっていた中、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、世界的に販売が急激に落ち込んだためです。

業績の悪化を受けて会社は、経営資源を主力の東南アジア市場に集中させるとともに、人員の再配置や研究開発費の抑制を検討して、来年度末までに今よりも20%以上の固定費の削減を目指すとしています。

三菱自動車の加藤隆雄CEOは「収益性の低い地域や車種は従来から縮小を考えていたが、感染拡大の影響を受け検討を加速させる必要がある。速やかにコスト削減に取り組む」としています。

日産、ルノー、三菱自動車 連携強化へ

一方、日産自動車とルノー、それに三菱自動車工業の3社連合のトップは、今月27日に共同で会見を開き、新たな連携強化策を発表することになりました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、3社とも業績の厳しさが増していて、立て直しに向けてどこまで具体的な取り組みを示せるかが問われそうです。