インドネシア中央銀行 予想外の金利据え置き 今後は利下げも

インドネシア中央銀行 予想外の金利据え置き 今後は利下げも
インドネシアの中央銀行は19日の金融政策を決める会合で、利下げを見込んでいた市場の予想に反して、政策金利を据え置くことを決めましたが、今後、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が深刻になれば、利下げを行う可能性を示唆しました。
インドネシアでは、新型コロナウイルスの感染拡大によって個人消費や輸出が伸び悩み、ことし1月から3月までのGDP=国内総生産の伸び率はプラス2.9%と、2001年以来の低い水準に落ち込んでいます。

このため、市場関係者の間では追加の利下げが行われるという見方が多くなっていましたが、インドネシアの中央銀行は19日の金融政策を決める会合で、政策金利を4.5%に据え置くことを決めました。

これについて中央銀行のペリー総裁は「今回の決定は通貨ルピアの安定性を維持するための措置だ」と述べ、利下げによって通貨が下落するのを防ぐ必要があると説明しました。

ただ、ことしのインドネシアの経済成長率は、さらに悪化すると予測していて、ペリー総裁は今後、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が深刻になれば、利下げを行う可能性を示唆しました。