岐阜 飛騨地方で震度4 津波の心配なし

岐阜 飛騨地方で震度4 津波の心配なし
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19日午後1時13分ごろ岐阜県で震度4の揺れを観測する地震がありました。
この地震による津波の心配はありません。

震度4の揺れを観測したのは岐阜県高山市でした。

このほか震度3の揺れを岐阜県と長野県で観測したほか、震度2から1の揺れを東海・北陸や関東甲信越などの各地で観測しました。

気象庁の観測によりますと、震源地は岐阜県飛騨地方で、震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.3と推定されています。
この地震で、気象庁は、岐阜県や富山県など東海や北陸などの各地で強い揺れが予想されるとして緊急地震速報を発表しましたが、最大震度は4で、震度5弱以上の強い揺れは観測されませんでした。

気象庁は、「緊急地震速報は地震直後のわずかな時間で揺れを予測するため、誤差が生じることがあるが、速報が出たときには強い揺れに警戒してほしい」としています。

過去には群発地震も

気象庁よりますと、岐阜県飛騨地方と長野県中部の県境付近では先月から地震が相次いでいて、先月22日から18日までに震度1以上の揺れを観測する地震が100回発生しました。

19日も地震が相次ぎ、午後1時13分ごろにはマグニチュード5.3の地震で岐阜県高山市で震度4の揺れを観測するなど、震度1以上の地震は午後6時までに34回発生しています。

この領域では過去に群発地震が起きていて、平成10年8月からの地震活動では、震度1以上の揺れを観測する地震が3か月間で280回余り発生し、長野県で最大震度5弱の揺れを観測しています。

気象庁は、今後も強い揺れが発生する可能性があるとして注意を呼びかけています。

一方、震源の近くには気象庁が24時間体制で監視している火山の焼岳がありますが、今回の一連の地震は、火山性地震ではないとみられるほか、焼岳周辺の地殻変動などの観測データに異常はなく、これまでのところ火山活動に大きな変化はないとしています。

専門家「しばらく地震が続く 山道運転の際にも十分注意を」

一連の地震について、地震予知連絡会の会長を務める名古屋大学大学院の山岡耕春教授は「北アルプスは東西から押されて隆起を続けていて、それに伴ってときどき岩盤が壊れることで起きる地震と考えられる。小さな地震がたくさん起き、その中に比較的大きな地震が含まれるのが特徴だ」と指摘しています。

また、震源の近くにある焼岳の火山活動との関連については「一連の地震の中で最大だった先月23日のマグニチュード5.5の地震が仮に火山性だとすると、かなり大規模な火山活動になるはずだが、今のところそのような活動はみえていない。そもそも焼岳から少し離れたところで起きているので直接の関係はないとみられる」と話しています。

この地域では過去に群発地震が起きていて、平成10年8月からの地震活動では、長野県で最大震度5弱の揺れを観測しています。

このため、山岡教授は「もうしばらくはこうした地震が続くと考えたほうがよい。震度4や5弱の揺れを想定して備えをしておくのがよいだろう。石の灯籠など不安定なものが倒れたり、山の中では崖崩れが起きたりするおそれがある。道路への落石もありうるので山道を運転する際にも十分注意してもらいたい」と呼びかけています。