39県で解除後 初の週末 都外への移動は自粛続く 新型コロナ

39県で解除後 初の週末 都外への移動は自粛続く 新型コロナ
39の県で緊急事態宣言が解除されて初めての週末、東京都内から外へ移動する人は増えたのか。携帯電話のビッグデータで分析した結果、東京に住む人でほかの県に移動した人の数は前の週末からほとんど変化がなかったことがわかり、多くの人が県をまたいだ移動の自粛を続けていたものとみられます。
NHKは、NTTドコモが利用者の許可を得て集めた位置情報のデータを基に、今月16日と17日の土日、東京都内に住む人が他の道府県に移動した数が前の週の土日に比べてどう変化したのか、プライバシーを保護する形で推計し、分析しました。

分析したのは人の移動がピークを迎える正午から午後4時までの人数です。

その結果、東京からほかの道府県へ移動した人の数の変化は1%の減少にとどまり、39の県で緊急事態宣言が解除された日の前後でほとんど変化していなかったことがわかりました。

このうち東京から緊急事態宣言が継続している県に移動した人の数を関東やその周辺で見ると、
▽神奈川県と千葉県で2%、
▽埼玉県で1%の増加にとどまりました。

また、東京から緊急事態宣言が解除された県への移動では、
▽群馬県と栃木県で2%、
▽茨城県と山梨県で1%増加していた一方、
▽静岡県では2%、
▽長野県では8%、
▽宮城県では10%、
▽愛知県では14%減少していました。

政府は39の県で緊急事態宣言を解除するにあたり、県をまたいだ移動を少なくとも今月中は可能なかぎり控えてもらいたいと呼びかけていて、この週末は東京に住む多くの人がほかの県への移動の自粛を続けていたものとみられます。