緊急事態宣言解除でスポーツジム営業再開 パラ選手が練習 大津

緊急事態宣言解除でスポーツジム営業再開 パラ選手が練習 大津
緊急事態宣言が解除された滋賀県ではスポーツジムが営業を再開し、パラリンピックに出場経験があるアスリートが練習に訪れました。
営業を再開したのは大津市千町にあるスポーツジムで、専用の装置を使って「低酸素トレーニング」を受けられることなどから、滋賀県内のアスリートが多く利用しています。

18日は、リオデジャネイロ・パラリンピックの女子マラソンの目に障害のあるクラスで5位に入った栗東市のパラアスリート、近藤寛子選手(53)がジムに訪れました。

近藤選手は低酸素状態に保たれた一室に入り、ランニングマシーンを使って30分間、集中的に走り込み汗を流していました。

近藤選手は来年に延期された東京パラリンピックへの出場は事実上逃したものの、国際大会への出場を目指し、地元の栗東市で競技生活を続けています。

近藤選手は「効率的にトレーニングができて助かります。先行きは不透明ですが、今できることをコツコツと積み上げたい」と話していました。

スポーツジムを経営する中山博織さんは「感染予防を徹底し、なんとか再開させることができました。これからもトレーニングを支えたい」と話していました。

栃木県のスポーツジムも再開

今月16日にすべての休業要請が解除された栃木県では、スポーツジムも18日から利用時間を制限するなど対策をとったうえで、営業を再開しました。

宇都宮市のショッピングモールにあるスポーツジムは県からの休業要請を受けて、先月18日から休業していましたが、解除を受けて1か月ぶりに18日から営業を再開しました。

再開にあたって、ロッカールームを使用禁止としたほか、トレーニングマシンを1台おきに使ってもらい、2時間ごとにマシンを消毒することにしました。

また、グループでストレッチなどをするスペースでは、トレーニングに使うマットを床に固定して利用客どうしが2メートル以上の距離をとれるようにしています。

市内の40代の女性は「久しぶりにいい汗をかけました。利用者と施設が協力して予防に努めたいです」と話していました。

ジムを運営するベルモールヘルスケア事業部の濱野秀昭事業部長は「再開を待ち望む声だけでなく疑問視する意見もいただいており、対策を徹底しながら運営していきたい」と話していました。