ANA 客室乗務員や整備士が医療用ガウンの縫製作業

ANA 客室乗務員や整備士が医療用ガウンの縫製作業
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医療現場の物資が不足する中、航空便の運休などの影響で業務量が減っているANAグループの従業員が医療用のガウンを製作する会社を支援しようと、18日から縫製作業を始めました。
全日空を傘下に持つANAグループでは、今月末までにグループ全体の9割に当たる4万2000人の従業員について、1か月当たり数日程度、休みにする一時帰休を行っています。

グループでは、こうした一時帰休を取得する従業員などから希望者を募り、医療用ガウンを製作する奈良県の縫製会社を支援することにしていて、18日は客室乗務員や整備士など33人が大田区の訓練センターに集まりました。

従業員たちは互いに十分な間隔を空け、ガウンの腰ひもをミシンで縫う作業や、袖の部分を裁断するなど縫製業務の一部を行ったほか、完成したガウンを検品して1枚ずつ丁寧にたたんで袋詰めにしていました。

作業は平日の午前10時から午後5時まで行われ、6月末までに380人の従業員が5万着のガウンの製作に携わるということです。

作業に参加した客室乗務員の織田裕樹さんは「自分にも何かできることはないかと思い参加しました。裁縫の経験はほとんどないが少しでも貢献したい」と話していました。

縫製会社ヴァレイの谷英希社長は「大人数の手が必要なので手伝ってもらえて、とても助かっています」と話しています。