高島屋 東京や大阪などでも営業再開 感染防止対策も

高島屋 東京や大阪などでも営業再開 感染防止対策も
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大手デパートの高島屋は、緊急事態宣言が続く東京や大阪などの店舗でも、18日、およそ1か月ぶりに営業を再開しました。
東京 日本橋の店舗では朝10時半に開店すると、飛まつを防ぐためフェイスシールドをつけた従業員が、無言でおじぎをして利用客を迎えました。

店内では感染を防止するため、カウンターやレジに透明なシートを設けたり、入店制限を設けたりするなどの対策も取っています。

買い物にきた70代女性は「あすまでにどうしても必要なものがあり、買い物にきました。休業している間はずいぶん不便だったので、急には無理でも営業する売り場を増やしてほしいです」と話していました。

高島屋は緊急事態宣言が出て以降、食品売り場を除いてすべての店舗をおよそ1か月にわたって原則として休業していました。

その後、緊急事態宣言が解除された県にある店舗で営業を再開したのに続いて、宣言が続く東京、大阪、神奈川、埼玉の8つの店舗でも、18日、一部の売り場を除いて営業を再開しました。

宣言が出ている地域の店舗で営業再開を決めた理由について、高島屋は、地元のニーズに応えるとともに、取引先を含めた雇用を維持するためだとしています。

高島屋日本橋店の飯塚武志店長は「利用客からは心配の声も出ているが、感染防止の対策を徹底して営業を行いたい」と話しています。

デパートでは、近鉄百貨店や大丸松坂屋百貨店が大阪や周辺の府県で営業再開を決めるなど、緊急事態宣言が続く地域でも営業を再開する動きが相次いでいます。

休業要請解除の大阪でも

大阪 難波にある高島屋大阪店は、大阪府が16日からデパートへの休業要請を解除したことなどを受けて、18日から多くの売り場で本格的な営業を再開しました。

食料品の売り場を除く営業は先月7日以来で、久しぶりの開店を迎えた売り場では店員が掃除したり、商品の陳列を確認したりしていました。

午前10時の開店に合わせてシャッターが開くと、開店前から並んでいた人たちが早速、店内に入っていきました。

この店では感染防止のためにアルコール消毒液が設置されていて、熱があるなど体調の悪い客は入店を断る場合もあるとしています。

また、接客時には店員が客と距離を取るなどの対策をとるということです。

店を訪れた70歳代の女性は「新型コロナウイルスが少しずつおさまっている実感がわいてほっとします」と話していました。

高島屋大阪店の伊藤桂営業担当副店長は「売り場の拡大と感染防止の対策をしっかり両立したい」と話していました。

関西のデパートでは、高島屋のほかにも近鉄百貨店が18日から、大丸と松坂屋が19日から営業を再開します。