閉院の病院を新型コロナ専用病院に再活用 相模原

閉院の病院を新型コロナ専用病院に再活用 相模原
新型コロナウイルスに長期的に対応できる医療体制の構築に向け、閉院した相模原市の「北里大学東病院」が、新型コロナウイルスの専用病院として、再活用されることになりました。
神奈川県内では感染拡大による医療崩壊を防ごうと、重症患者の受け入れ病院に加え、中等症の患者を受け入れる「重点医療機関」を指定して、医療体制を構築していますが、相模原市内で確保できた病床は目標の200床の4分の1にとどまっています。

このため、県や市が市内にある北里大学病院と協議を進めていましたが、ことし3月末に閉院した「北里大学東病院」が、新型コロナウイルスの患者の専用病院として再活用されることになったことが、関係者への取材で分かりました。

県の「重点医療機関」として近く指定される見通しで、北里大学病院や市内のほかの医療機関から医師や看護師などが派遣され、今月20日から50床で受け入れを始める予定だとしています。

閉院するまで300床以上あったことから、感染がさらに拡大した時には、病床数を増やすことも検討しているということです。

北里大学東病院の敷地内では、すでに看護師寮だった建物が軽症や無症状の人を受け入れる宿泊施設として再活用されていて、相模原市では集約して治療を行うことで、院内感染のリスクや医療現場の負担を軽減していきたいとしています。