イタリア 18日から飲食店再開へ 予定大幅前倒し 新型コロナ

イタリア 18日から飲食店再開へ 予定大幅前倒し 新型コロナ
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イタリアのコンテ首相は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて禁止してきた飲食店の営業について、週明けの18日から再開を認めるとともに、EU=ヨーロッパ連合の加盟国との間の移動制限を来月3日に撤廃すると発表しました。
イタリアでは、感染者の増加のペースが緩やかになっているとして、2か月以上続く外出制限などの措置を今月4日から段階的に緩和しています。

コンテ首相は16日夜、記者会見を行い、週明けの18日から商店の営業に加え、レストランやカフェなどの飲食店についても予防策を講じたうえで店内での営業を認めると発表しました。

飲食店は来月上旬に再開させる方針でしたが、大幅に前倒ししました。

また、来月3日からはEU加盟国との間の移動制限を撤廃し、観光客が訪問できるようにするとしています。

コンテ首相は「リスクを受け入れなければ、いつまでたっても再開できない」と述べ、感染が再び広がる可能性はあるものの、予防策を講じながら低迷する経済の立て直しを急ぐ考えを示しました。

首都ローマの中心部では16日、レストランのシェフらが集まり、長期化する経済活動の制限による窮状を訴えようと、葬式に見立てて胸に手をあてて黙とうするなどのパフォーマンスを行いました。

企画したレストランの経営者は「資金がなければ営業の再開もできない。このままでは先行きは暗い」として、政府に対し支援の強化を求めていました。