ブラジル 1か月で保健相2人交代 新型コロナ対応などめぐり

ブラジル 1か月で保健相2人交代 新型コロナ対応などめぐり
新型コロナウイルスの感染が急速に拡大している南米ブラジルで、既存の薬の使用方針や経済再開をめぐり、大統領と対立していた保健相が辞任しました。

ブラジルでは、前の保健相も新型コロナウイルスへの対応をめぐって大統領と対立し、先月解任されたばかりで、1か月の間に2人の保健相が交代する事態となっています。
ブラジルでは、新型コロナウイルスの感染者が22万人を超え、死亡した人は1万5000人余りに上るなど感染が急速に拡大しています。

こうした中、ボルソナロ大統領は経済活動の再開を強く訴え、先月16日、感染拡大を防ぐために厳しい措置を求めていた保健相を解任しました。

後任として先月17日、医師出身のタイシ保健相が就任しましたが、マラリアなどの治療薬として使われてきた薬を新型コロナウイルスの治療に使用する方針や経済再開をめぐってボルソナロ大統領と意見が合わず、15日、辞任しました。事実上の更迭とみられています。

ブラジルでは1か月の間に2人の保健相が交代する事態となり、混乱が続いています。