「存続危機」の航空科学博物館 支援が目標達成 千葉 芝山町

「存続危機」の航空科学博物館 支援が目標達成 千葉 芝山町
成田空港のそばにあり、31年前に全国で初めての航空専門の展示施設としてオープンした航空科学博物館が「新型コロナウイルスの影響で存続危機だ」と訴えてインターネット上で資金を募ったところ、16日昼すぎ、開始から3日で目標の1000万円を達成しました。
千葉県芝山町の航空科学博物館は、去年開館30年を迎えて展示を刷新し、航空機の操縦を体験できる最新型のシミュレーターなどが人気を集めて1年間におよそ22万5000人が訪れました。

しかし、ことしは新型コロナウイルスの影響で利用者が減少して、先月からは休館を余儀なくされ、入館料や売店・レストランの収入がなくなってしまったということです。

このため博物館が存続危機だと訴えて今月13日からクラウドファンディングで支援を募ったところ、16日午後0時半ごろ、開始から3日で、目標としていた1000万円を達成しました。

支援した航空ファンなどからは「小さい頃ここで飛行機への夢を抱き今航空業界目指している身です」「大空へのロマンがなくなることはありません。わずかですが応援させてください」などという熱いメッセージも寄せられています。

博物館は予定していた7月30日までは支援を募り、営業再開に向けた環境整備などに充てるとともに、支援額に応じてお礼の手紙のほか、有効期限のない招待券や記念メダルなどを送付する準備を進めるということです。

航空科学博物館は「皆様の温かい支援で3日間という短い期間で目標を達成でき、職員一同、感謝しています。引き続き再開に向けて頑張ります」とコメントしています。