フェラーリ F1のエンジニアらが人工呼吸器を開発 新型コロナ

フェラーリ F1のエンジニアらが人工呼吸器を開発 新型コロナ
イタリアのスポーツカーメーカー「フェラーリ」は自動車レースの最高峰、F1のエンジニアらが国の研究所と共同で新型コロナウイルスに感染した重症患者の治療に欠かせない人工呼吸器を開発したと発表しました。設計データは無償で公開され、今後生産が始まります。
イタリアのフェラーリは、新型コロナウイルスの感染拡大で国内で重症患者が使う人工呼吸器が不足していることから、国の技術研究所と共同でことし3月から開発を進め、このほど試作品が完成したと発表しました。
開発には、F1チームのエンジニアらが加わって、設計などを担当し、わずか5週間で試作品の完成にこぎ着け、生産コストは既存のものよりおさえているのが特徴だということです。
試作品の設計データは無償で公開され、イタリアやアメリカの企業が生産を検討しているということです。
フェラーリはことし3月から今月上旬までスポーツカーの生産ラインを止め、その代わりに人工呼吸器のバルブや、防護マスクの付属品などの生産にあたっていました。