独 1~3月GDP伸び率-2.2% コロナ影響 長引く悪化懸念も

独 1~3月GDP伸び率-2.2% コロナ影響 長引く悪化懸念も
ドイツのことし1月から3月までのGDP=国内総生産の伸び率は、前の3か月と比べてマイナス2.2%となり、リーマンショックの影響を受けた2009年以来の落ち込みとなりました。新型コロナウイルスの感染の終息が見通せない中、景気の悪化が長引くことが懸念されています。
ドイツ連邦統計局が15日に発表した、ことし1月から3月までのGDPの伸び率は物価の変動を除いた実質で前の3か月と比べてマイナス2.2%となりました。これはリーマンショックの影響を受けた、2009年の1月から3月に記録したマイナス4.7%以来の落ち込みです。

また、去年10月から12月のGDPの伸び率はマイナス0.1%に下方修正され、景気後退の局面に入ったとされる2期連続のマイナス成長となりました。

ドイツでは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、3月から導入した経済活動の制限措置を、今月から大幅に緩和し、商店やレストランも州ごとに徐々に営業を再開しています。

ただ、感染が拡大した場合は再び制限を導入するとして、感染の状況を見ながら慎重な対応をとる姿勢を示しています。

ドイツ政府は15日、「新型コロナウイルスの流行が続く中、経済の回復には時間がかかる。4月から6月の経済成長率は、さらに落ち込むだろう」としていて、感染の終息が見通せない中、景気の悪化が長引くことが懸念されています。