妊婦向けマスク検品費 8億円でなく800万円未満 厚労省 コロナ

妊婦向けマスク検品費 8億円でなく800万円未満 厚労省 コロナ
国の妊婦向けの布マスクの検品にかかる費用について、厚生労働省は、国会で担当局長が答弁した「8億円」は、その大半が全世帯向けの布マスクの検品の費用で、妊婦向けは800万円未満であると明らかにしました。
不良品が見つかり、いったん国がすべて回収した妊婦向けの布マスクをめぐって、14日の参議院厚生労働委員会で、社民党の福島党首が検品にかかる費用を質問したのに対し、厚生労働省の担当局長は「今年度予算の予備費で調達した布マスクの検品費用は8億円を見込んでいる」と答弁し、福島党首は「8億円も使って妊婦用マスクの検品をやるのはおかしい」と批判しました。

加藤厚生労働大臣は15日の参議院本会議で「8億円は、全世帯向けと介護施設向けなどの布マスクの検品も含めた契約額で、妊婦向けマスク分は1%にも満たない」と述べ、妊婦向け布マスクの検品の費用は800万円未満であると説明しました。

厚生労働省によりますと、8億円のうち大半は全世帯向けの布マスクについて配送前に行っている検品の費用だということです。

厚生労働省では「きのうの国会答弁は正確だったと考えているが、わかりやすかったかと言われれば別かもしれない」と話しています。