中国 台湾のWHOオブザーバー参加に断固反対表明 新型コロナ

中国 台湾のWHOオブザーバー参加に断固反対表明 新型コロナ
WHO=世界保健機関の年次総会に台湾がオブザーバーの資格で参加を目指していることについて、中国外務省は「真の目的は、新型コロナウイルスの感染の機会に乗じて、台湾独立をたくらもうということだ」と述べ、改めて断固反対する考えを強調しました。
中国外務省の趙立堅報道官は15日の記者会見で「新型コロナウイルスの感染が始まって以来、台湾の民進党の当局はこの機会を政治的に大いにもてあそんでいる。年次総会への参加を目指す真の目的は、外国の力を借り、この機会に乗じて台湾独立をたくらもうということだ」と述べ、改めて断固反対する考えを強調しました。

そのうえで趙報道官は「台湾の参加については、必ず『1つの中国』の原則に基づいて処理されるべきだ。民進党は台湾独立の立場を堅持し、この原則を拒否しており、台湾が参加できないのは民進党みずからが引き起こしたものだ」と述べ、台湾側を重ねて批判しました。

また台湾の参加をアメリカや日本などが支持していることに関連して、趙報道官は「個別の国がかたくなに台湾に関する提案を行う目的は、ただ衛生上の問題を政治的な問題にすることだ」と述べ、厳しく批判しました。

中国 トランプ大統領を直接的な批判避ける

新型コロナウイルスをめぐって、アメリカのトランプ大統領が中国に対して「すべての関係を断つこともできる」などと強いことばで警告したことについて、中国外務省の趙立堅報道官は15日の記者会見で「中米関係の安定的発展を保つことが、両国国民の根本的な利益に合致し、世界の平和と安定にも有益だ。両国は今は新型コロナウイルスの対応への協力を強め、感染を早く収束させ、経済を回復させるべきだ」と述べるにとどめ、トランプ大統領への直接的な批判を避けました。