茨城県 独自基準で休業要請を段階的に緩和 新型コロナウイルス

茨城県 独自基準で休業要請を段階的に緩和 新型コロナウイルス
緊急事態宣言が解除された茨城県は、休業要請などを4段階で緩和する独自の基準に基づいて、今月18日から飲食店の時短営業や大学や商業施設への休業要請を解除することを発表しました。
茨城県は病床の稼働率や、県内や都内の感染経路の分からない新たな感染者の数などを指標として、ステージ1から4の4つの段階に分け、外出自粛や休業要請を判断する独自の基準を設けています。

茨城県の大井川知事は15日の会見で「皆様の努力の結果、感染は急速に収まってきた」と述べ、現在の最も厳しい対応を求めるステージ4からステージ3に移行し、休業要請などを緩和することを明らかにしました。

ステージ3の基準を適用するのは今月18日からで、休業要請が解除されるのは、集会場や商業施設、大学や学習塾、それに、スポーツ・遊技施設のうち、ボウリング場や柔剣道場、屋外の運動施設と遊園地、劇場や映画館、プラネタリウム、このほか遊興施設のうちネットカフェや漫画喫茶です。

また、飲食店の夜間の短縮営業の要請も解除されます。

一方、休業要請を継続するのは、ライブハウスやカラオケボックスなどの遊興施設やスポーツクラブ、パチンコ店など、3つの密が重なりやすい19の業種に絞ります。

小中学校や県立学校については、週1日から2日の分散登校は認めますが、引き続き休校を求めます。

一方、今月11日から順次、利用制限を緩和してきた県の施設のうち、アクアワールド大洗水族館は、多くの人が集まる可能性があるとして土曜、日曜は当面休業することを決めました。

大井川知事は「今月25日にも感染状況などを見ながら、ステージ2へさらなる緩和を目指したい。ただ第2波、3波がいつ来るかわからない」として、東京、千葉、埼玉など緊急事態宣言が継続する都道府県との間で、県境をまたぐ往来を自粛するよう求めました。