コロナで休業の人や学生 人手不足の農家で働く取り組み 青森

コロナで休業の人や学生 人手不足の農家で働く取り組み 青森
日本一のりんごの産地、青森県弘前市で、新型コロナウイルスの影響で職場が休業している人などが人手不足の進む農家で働く取り組みが始まっています。
弘前市は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で職場が休業している飲食店の従業員やアルバイトを自粛している大学生などに、農家で働いてもらう取り組みを始めていて、市は3000円を上限に農家が支払う日当の半分を補助します。

15日は、弘前市新法師にある工藤司さんのりんご園で、勤務先の宴会場が休業している従業員の男女2人が、りんごの実を大きく育てるために必要な花の一部を摘み取る作業を行いました。

2人には農作業の経験はないということですが、はしごの使い方や花を摘み取る際のコツを教わると手際よく作業を進めていました。

作業に当たった59歳の男性は「休職中で何もできなかったので、こうした取り組みはありがたいです。ふだんは調理師をしているので、生産の現場も分かって勉強になります」と話していました。

りんご農家の工藤さんは「一生懸命仕事をしてくれています。人手不足も解消され、市からも補助を受けることができるので、よい取り組みだと思います」と話していました。

弘前市によりますと、農家から受け入れの申し込みは多く寄せられているということで、働き口に困っている人は、ぜひ、市のりんご課に相談してほしいと呼びかけています。