約120人集団感染の障害者施設 入所者ら全員陰性に 千葉 東庄町

約120人集団感染の障害者施設 入所者ら全員陰性に 千葉 東庄町
およそ120人の新型コロナウイルスの集団感染が発生した、千葉県東庄町の障害者福祉施設について、千葉県は、施設内で治療を受けていた入所者のほか、職員全員の陰性が確認されたことを明らかにしました。
千葉県東庄町の障害者福祉施設「北総育成園」では、3月末以降、入所者54人、職員40人、家族や通所者など27人の合わせて121人について、新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

この施設では、障害の特性から入院が難しい入所者もいて、多くの人が施設内にとどまったまま治療を受けていましたが、千葉県によりますと、このうち現在も施設にいる入所者全員の50人について、検査で陰性が確認されたということです。

また、感染した職員全員の陰性も確認されたということです。

これを受けて、県は14日、現地の対策本部を解散しました。

対策本部長を務めた千葉県健康福祉部の石出広次長は「危険な区域と安全な区域を分けるのが大変だった。感染症の専門ではない介護職員にとっては、緊張を強いられるなかでの対応になった」と振り返りました。

この施設では、感染した入所者のうち2人が入院先の医療機関で亡くなったほか、2人が今も入院中で、千葉県は、国や施設を設置している船橋市などとともに、集団感染が起きた経緯や、その後の対応を検証することにしています。