富士山 ことしは山梨県側から登れず 新型コロナウイルスの影響

富士山 ことしは山梨県側から登れず 新型コロナウイルスの影響
ことし、山梨県側から富士山に登れないことになりました。新型コロナウイルスの影響で富士山の山小屋が休業することなどを受けて、山梨県は山梨県側の登山道などを通行止めにすることを決めました。
通行止めになるのは、山梨県側の吉田ルートの登山道と下山道のほか、登山道につながる4つの林道です。

県によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、先月、山梨県側の登山道にある16の山小屋が今シーズン、すべて休業することを決めたことなどを受けて、登山者の安全確保ができないことなどから、通行止めを決めたということです。

登山道と下山道が通行止めになるのは、ことし7月1日から9月10日までの夏山シーズンすべてで、それ以降は冬季閉鎖になります。

また登山道へのアクセスを制限するため、登山道につながる4つの林道についても、16日から冬季閉鎖前のことし12月9日まで通行止めにするため、山梨県側からことしは富士山に登れないことになりました。

県によりますと、記録が残る昭和63年以降、富士山の登山道などを夏山シーズンすべてで通行止めにするのは初めてだということで、新型コロナウイルスによる観光業などへの影響はさらに広がりそうです。