文科相 授業の遅れを来年度以降で取り戻すことを認める考え

文科相 授業の遅れを来年度以降で取り戻すことを認める考え
新型コロナウイルスの影響で臨時休校が長期化していることを受けて、萩生田文部科学大臣は記者会見で、学校で予定していたカリキュラムを今年度中に終えることが難しい場合、来年度以降で遅れを取り戻すことを特例で認める考えを示しました。
この中で、萩生田文部科学大臣は、臨時休校の長期化などで、小学校・中学校・高校で予定していたカリキュラムを、今年度中に終えることが難しい場合の特例として、学校を卒業してしまう最終学年以外の児童・生徒は、来年度以降の複数年度に渡る授業で、遅れを取り戻すことを認めることを15日、全国の教育委員会などに通知すると明らかにしました。

萩生田大臣は「原則としては、年度内で必要な指導は終えられるように最大限の努力を行ってもらうことが大前提だ」と述べました。

そのうえで「だからといって2倍速、3倍速で授業を進めたり、夏休みをほとんどなくしたり、土曜日もフルで使ったりということで、授業数の積み上げだけを目指すのでなく、さまざまな行事も含め、子どもたちの学びを考えてもらうことが大事だ」と述べました。