パスでつなぎ「3密」避けたラグビー 佐賀工業高校で練習再開

パスでつなぎ「3密」避けたラグビー 佐賀工業高校で練習再開
緊急事態宣言が東京都など一部を除く地域で解除されたなか、高校ラグビーの全国大会の常連、佐賀県の佐賀工業では、いわゆる「3密」を避ける形で練習を再開しました。
佐賀工業は、38大会連続で年末から年始にかけて東大阪市の全国高校ラグビー選手権に出場しています。

緊急事態宣言が東京都など一部を除く地域で解除されたなか、14日に3週間ぶりに練習を再開しました。

ラグビーは、ボールの争奪戦などで選手どうしの接触が避けられないスポーツですが、練習では密集や密接をできるだけ避けようと、ふだんより長めの距離をとって正確にパスを投げたり、タックルされたあと密集をつくらないようパスでつないだりしていました。

また、選手が水分補給をする際、ボトルの使い回しをやめて選手それぞれでボトルを用意したほか、練習の合間にマネージャーが選手の手を消毒するなど、衛生面にも気をつけていました。

佐賀工業は本来、フォワードが前に出る力勝負を得意としていますが、枝吉巨樹監督は「ラグビーはもちろん密集がありますが、グラウンド全体を広く使って人が集まらないようにするのも戦略の1つなので、密集をつくらないラグビーにも取り組みたい」と話し、いわゆる「3密」を避けなければならない、今の時期を踏まえて「展開ラグビー」に取り組む考えを示していました。

キャプテンの内川朝陽選手は「まだ花園が開催されるか未定で、モチベーションも選手によってムラがあるが、紅白戦をするなどして、いいコンディションで全国大会に臨みたい」と話していました。