新型コロナ集団感染発生の米空母 乗組員5人が再び感染

新型コロナ集団感染発生の米空母 乗組員5人が再び感染
新型コロナウイルスの集団感染が発生したアメリカ海軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」で、ウイルスに感染したあと回復し、いったんは検査で陰性が確認された乗組員5人が空母に戻ったあと、再び感染が確認され隔離されたことがわかりました。
これはアメリカ海軍が14日、NHKの取材に対し明らかにしたもので、5人は新型コロナウイルスへの感染が確認されたあと、グアムでの隔離措置を経て回復し2度にわたって検査で陰性となったため、空母に再び乗船していました。

ところが今週、インフルエンザに似た症状が出たため検査を受けたところ、再び新型コロナウイルスへの感染が確認され、海軍は5人と接触があった複数の乗組員とともに下船させ、隔離する措置をとったということです。

原子力空母「セオドア・ルーズベルト」では、ことし3月、太平洋を航行中に新型コロナウイルスの集団感染が発生し、これまでに1100人を超える乗組員の感染が確認され、現在もグアムに停泊し、事実上、運用を停止しています。

アメリカ海軍は、回復したあと検査で陰性が確認された乗組員を順次、空母に戻し早期の運用再開を目指していますが、再び感染が確認される事例がでたことで、通常の体制に戻すことの難しさが浮き彫りになった形です。